2012年11月22日木曜日

出発まであと11日…!!

長らくご無沙汰しておりました。加藤です。
前回のブログを書いてから1ヶ月近く経ってしまいました…もう出発も目前です!!


さてこの1ヶ月私がしていたことをご報告しますと、
ガーナでマラリアに関する研究をするために1週間国際医療センターにお邪魔していました♪

いま医科歯科でマラリアの研究を行っている人がいないので、
マラリア原虫の培養方法
薬剤耐性検査
血中の寄生率カウント
ギムザ染色 などなど
医療センターの親切な研究員さんたちにお世話になってきました。


今まで論文などを読みながらイメージしていた「研究」の具体的な手技がわかってきてワクワクすると同時に、大変さも分かってきて不安も増してきています…><

医療センターから帰ってきたあとは、
今後の研究計画について3人ともラボの皆さんの前でプレゼンを行いました。
本当に緊張して泣きそうでした…
でも、先生方のご指摘は鋭くて、これから考えていかなければいけない課題が見えてきたので有意義なプレゼンになりました^^
他の二人の研究内容も知れて、良かったです。


そして今は、培養した原虫のPCRシークエンスをする毎日です。



プロジェクトセメスターが始まって研究を体験してみて
研究の面白さや大変さを実感します。
先生方のディスカッションを見ていると
予備実験やデータ収集など実験を行う前にやらなければいけないことがやまほどあることが分かりますし、
倫理申請など研究を行うために必要な手続きもたくさんあることが分かります。


医科歯科のカリキュラムにプロセメがあってよかったなぁと心から思いますね!!



で、なんだか医科歯科の宣伝みたいになって終わってしまいましたが、
いよいよ出発は12月3日に迫っています!

まだ日本にいる間にすることが山積しているので頑張ります^^


では!

2012年11月16日金曜日

「貝の部屋」

長らく止めててごめんなさい。佐々木です。

今日はガーナ大使館にビザの申請にいってきました。
ただ六本木に提出にいくだけなのに、いろいろと大変で先が思いやられる…
じつは出発まであと3週間はなくて、準備しなきゃいけなくてヤバい。

さて、今日は蚊の話です。
先週は感染研で2日間、研修を受けて、トリパもやりつつ、蚊の飼育を本格的にやっていました。

初日は蚊の採集。朝に感染研にいったらいきなり採集にいくといわれてびっくり。
場所は「林試の森公園」。目黒線 武蔵小山駅です。
公園の排水溝のふたをあけてひしゃくですくったり、草むらにはいって虫取り網ふったり、
あたかも不審者です。
こんな季節なのに、コガタアカイエカを中心にけっこういっぱいとれました。

で、2日目はとってきた蚊の分類。
ボウフラをいくつかの特徴をもとに分類したり、成虫も拡大して観察しました。
カクイカっていう「蚊を食う蚊」がいて、そのボウフラが混ざってると他の種類のボウフラがいなくなっちゃうらしいです。はじめて知りましたー。

さて、前回、池乗さんが書いてくれた医科歯科にやってきたヒトスジシマカは順調に育っております。
学内のとある建物の最上階に寄生虫の部屋(通称、貝の部屋)があって
部屋のなかのバイオトロンっていう気候を調整できる部屋にいます。
こんなとこ。
このなかには、住血吸虫グループのヒラマキガイの水槽がずらっとあって、
水槽にはときどき「セルカリア、注意!!」とか書いてあります。
怖いです。経皮感染だし。

バイオトロンの手前、前室は普通の部屋なんですが、ミヤイリガイと大学院生のペットの外国産ゴキブリがいます。(たしかアルゼンチン)


ミヤイリガイはこの前、ぼくたちが採ってきたやつです。
ゴキブリは昔はなにかの実験に使われていたらしく、バイオトロンの中にいたらしいんですが、
あまりに増えすぎたために前室に移動したそうです。
いまでは院生が愛情たっぷり世話しているだけ。もはやペットです。
今日みたら、なぜか「ミズスマシのノブ君」っていうペットが増えてました。

まあ、なかなかカオスな動物園状態な部屋に新たに加わったのがぼくたちの蚊です。
先週もらってきたときにはボウフラばっかりだったのが、今週初めには全部成虫になりました。
で、産卵させるために、吸血させなきゃいけないんです…。
そのために、ねずみちゃんに協力してもらいました。
絵的にあまりにかわいそうなので、写真は自粛します…。

それから、今日は産卵してもらえるように、ぬらしたろ紙をいれました。
ただ不思議なのが、吸血させる前にすでに別の水の容器に卵があって、すでに幼虫がいること。
吸血しないと産卵しないんじゃなかったのか…?

それにしても慣れって怖いもので、成虫は好きにはならないけど気にならなくなってきたし、
ボウフラは増えて、大きく育ってくのをみてると、わが子の成長をみているようにうれしいです(笑)

昨日今日とトリパの方では電顕を撮る準備をしています。
これはだれかに引き継いで、今晩はこんなところで。

2012年11月2日金曜日

お土産は・・・・


池乗です!うちの研究室では風邪が流行ってますが皆さん大丈夫ですか?


トリパ・蚊組も研究ちょっとずつ進んでいます^^
今週は色々新しいこともはじまりました。



トリパノソーマを使った研究の方は、「植物抽出物による抗アフリカトリパノソーマ活性のスクリーニングと作用機序分析」…簡単にいうと、トリパノソーマをやっつけるような植物エキスとその働き方について調べよう、というようなことをやっています。



先週までに先生や先輩にご相談しながら実験計画を決め、今週からいよいよ自分たちで実験をスタートしました。(卒試でお忙しいのに何度も来て手取り足取り教えて下さったK先輩、本当に感謝です…先輩のプロジェクトを引き継いで頑張ります!)



今週やったのは、植物抽出物サンプルを濃度を変えてトリパノソーマのいる培養液に加え、どの程度増殖抑制がおこるかどうかを見る試験(バイオアッセイ)です。
便利なもので、トリパノソーマの数の変化はいちいち顕微鏡で数えるのではなく、試薬を使って蛍光度を測ることで調べられます。1日目にトリパ液にサンプルを入れ、2日目に蛍光度を測るための試薬を入れ、3日目にはかります。



こんな感じ↓ 

こんな感じの機械




測定するときドキドキでしたが、半分は使えるデータ、1/4は使えるかな?、残りはやり直そう、という感じでした^^; やり直しの分はまた頑張ります。。

プレートはこんな感じ


蚊の方は、今朝教授と一緒に国立感染症研究センターに伺って、ご指導いただく先生方にご挨拶にいきました。(さわちゃんが行くことになっている国立国際医療センターの隣^^)

さっそく研究計画についてもたくさんのアドバイスを下さったので、蚊の研究の方もやっと一歩進めたかなと思います。色々前提が変わったので考えなおさないとだめそうですが… 

そしてお土産にヒトスジシマカの幼虫(ボウフラ)とさなぎ(オニボウフラ)をいただいてきました!笑(もちろん生きてます。)
ネットに入れてかいます


こんな感じで飼います。(これは感染研で撮らせていただいたものです。ネットにはりついている黒い点々が蚊の成虫たち。見てるだけで痒くなりそうでした。)

私たちの蚊も無事成虫になったらまた写真アップしますね!ではまた(*^^*)♪